あらゆる魚種に対応 フィニクスの水圧式うろこ取り機

食品加工機械メーカーの(株)フィニクス(横浜市、細谷俊介社長)の「水圧式自動うろこ取り機」は、小型魚から大型魚、鮮魚・冷凍魚まであらゆる魚種に対応し、1台で10人分以上の仕事をこなす。
全国に400台余の納入実績を誇り、水産加工場のウロコ取り作業の省力化、迅速化に威力を発揮している。最近では、秋サケなど鮭鱒加工用に道内加工メーカーの導入も相次ぎ、鍋商材や切り身商材の製造などで活躍している。
同社のうろこ取り機は既に発売から20年以上の歴史を有し、最初は赤魚など北方凍魚の切り身加工で三陸の加工メーカーが導入。重労働で時間や人手がかかり、悩みの種だったウロコ取り作業の省力化を実現し、養殖タイ、ハマチのフィレー加工などさまざまな魚種にも普及が進んだ。
従来、ウロコは鮮度感のアピールポイントだったが、できるだけ調理の手間がかからない食品を求める購買層が増え、家庭でのウロコ処理も嫌う傾向。また、鍋商材ではウロコが鍋の中に浮くことで、クレームの対象になるという。
特に関西地区の量販店がウロコを取った製品を取り扱うなど消流環境を踏まえ、国内では大手量販店と取引のあるメーカーが積極的に導入。また、中国や台湾、タイ、アメリカ、カナダ、チリなど海外にも納入、サーモン加工を中心に利用されている。
魚を機械に投入するだけで、魚全体を覆うように上下左右からシャワーが噴射し、水圧でウロコをはじめ汚れ、ヌメリなどを除去。魚体にダメージを与えない。身割れしやすい三陸のギンザケの処理でも使われている。
また、魚体の大きさによってノズル位置も自動的に変わり、小ダイなどの小型魚、ヒラメやカレイなど厚みのない魚からハマチやブリ、鮭鱒類などの大型魚まで処理できる機能性が特長。
コンベアスピードや水圧は調整可能で簡単操作に設計。ウロコ搬出コンベア付きは、ウロコが網かごに収容され、機械の清掃作業が簡単。水は循環式で、ランニングコストも抑えている。
処理能力は魚種によって異なり、秋サケでは1日15~20トンを処理できる。
道内の加工メーカーでは鮭鱒用に装置を導入、生フィレーなどの出荷で発泡にウロコの除去済みを記載し、差別化を図っているケースもあるという。
機械本体は、耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼材「SUS304」で製作。同社では、魚体の大小、処理量、設置スペースなどユーザーの要望に応じた設計・製作、生産態勢に合わせたライン、うろこ取り機前後のラインを含めた設計・製作を行っている。
(株)フィニクス 神奈川県横浜市都筑区池辺町3471
電話045・929・1215、FAX045・929・1216
(2007年06月04日付)




