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福田エンジニアリング・パック輸送システム

 36時間、95%以上の生存率。鮮魚店や飲食店はもとより直接、家庭の食卓に全国どこにでも宅配便でお届け―「新食感活魚・新食感遊泳」をキャッチフレーズに、活魚蓄養・輸送システムを提案する(有)福田エンジニアリング(大阪府、福田初夫社長)が、これまでの難題をクリアした活イカの画期的なパック輸送システムを開発、流通革命につながるものと話題を呼んでいる。

 イカは繊細で環境の変化に敏感なため、活輸送は極めて難しい。従来の方法は、特殊装置を備えた専用車が必要で、往復のコストもかかる。しかもタンク内の収容密度と、1尾がスミを吐くと周りのイカが全滅する歩留まりの悪さが活輸送のネックになっていた。

 1トントラック(海水1トン)1度の輸送で最低500尾運ばなければ採算が合わないとされるが、こうした歩留まりの悪さから、せいぜい70尾しか輸送できない。このためコストがかさみ、小売り価格に反映せざるを得ないのが現状だ。

 同社が開発したパック輸送システムは、西南自動車工業(株)の人工海水(特許取得)を応用した。化学的な合成物は一切使用せず、イカの生理食塩水に限りなく近づけた。

 ▽水道水を逆浸透膜つきの浄水機に通し、次亜鉛酸ナトリウム(塩素)を除去▽処理ずみの水道水に1袋の割合で粉末状の活魚専用の海水の素を加え人工海水を作る▽撹拌(かくはん)するためのエアポンプが必要▽必要に応じた数のイカを1尾ずつ人工海水とともに専用の袋に入れ、活魚パック機にセット▽真空(脱気)→高酸素ガス封入→シール(密封)で工程完了。

 これで大がかりな専用輸送車を使わず、コンパクトなパックの出荷が可能に。大幅なコストダウンが実現、宅配便もOKという付加価値も強みだ。

 パックはアオリイカやヤリイカなどなら36時間、スルメイカは24時間、活が可能であることが実証された。

 同社には大手スーパーや通販会社から活イカ新輸送システムの引き合いがあるほか、イカに限らず甘エビやボタンエビなど北海道の特産物を活で宅配できないか、との問い合わせが数多く寄せられているという。

問い合わせ先

(有)福田エンジニアリング 大阪府堺市鳳中町9-1-3
電話072-265-5863 FAX072-266-2027

※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。

(2004年12月13日付)

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