常陸化工の保鮮シート「バリアラップ」

魚や肉の熟成効果を高めてうまみを引き出す。細菌・カビ類を防ぎ、マイナスイオンが食材の老化(変色)を抑える画期的な保鮮シート「バリアラップ」シリーズは、常陸化工(株)(茨城県、井坂公俊社長)の自信作だ。その秘密は、海水から抽出したミネラル成分の亜鉛とマグネシウムを原料とした無機系抗菌剤を添加。有機系に比べ食品の風味や色を損なわない。
元々食品に付着している細菌類は、海産物と農産物ではまったく異なる。バリアラップは、効果速度の違いはあるものの、ほとんど全ての細菌・カビ類に効果を発揮するので、あらゆる食材の包装資材に使えるのが特長。食材の種類に応じてシリーズ8アイテムが用意されている。
このうち水産物用は2種。天然パルプポリエチレンフィルムシートは、鮮魚・食肉の熟成用と食品トレイ用。ウレタンシート=写真=は、ドリップの多い鮮魚・食肉用。
マグロを使った同社の鮮度テストの結果①開始時はマグロの色素であるミオグロビンの色(濃い赤色)が強く、新鮮な状態②開始1日後、空気中の酸素により表面から酸化。さらに濃い赤色は明るい赤色(オキシミオグロビン)に変化③4日後、さらに酸化が進むと灰褐色(メトミオグロビン)に変色するが、バリアラップ使用は変色が抑えられているのが分かる
このようにバリアラップは、腐敗細菌の繁殖と酸化の両方を抑えるので、鮮度劣化による廃棄ロスが減少する。
バリアラップがあらゆる水産現場で好評なのは、他に色持ちのよさがある。価格面では従来の保鮮シートより割高だが、廃棄ロスや鮮度保持効果を考慮すれば、値ごろ感じがある。
問い合わせ先
常陸化工(株) 茨城県常陸太田市新宿町664(バリアラップ事業部)
電話0294-70-1215、FAX0294-72-2297
(2004年10月25日付)

