道立工業技術センターがイカ乾燥技術の研究開発を推進

道立工業技術センター(函館市)の小西靖之装置技術科主任らの研究チームは、イカの高品質乾燥技術の研究開発を進めている。乾燥工程を制御し、色、食感、味などニーズに対応した多様な製品を生産できる装置の実用化を目指しており、これまでの研究成果で明らかになった乾燥条件を検証する試作機を製作、現在、データ収集、評価を行っている。実用化されれば、秋サケやホタテ、タコなどほかの水産加工品への応用も期待されている。
同研究は文部科学省の都市エリア産学官連携事業の一環で昨年度からの3カ年事業。同センターのほか、北大大学院水産科学研究科、(株)タイヨー製作所、北見工大、寒地資源高度利用研究所で取り組んでいる。
イカなど水産物の乾燥技術は従来、経験と勘によるところが大きい。研究チームではイカの裁断片で、水分含有量と乾燥条件(湿度や時間)による細菌数の増減、乾燥効率、色や硬さなど製品の仕上がり状態の関係を科学的に分析した。
そのデータに基づき製品レベルでの最適な乾燥条件を検証する試作機を製作。乾燥、あん蒸など乾燥工程ごとに温度や湿度、時間、風速を細かく設定、制御できる装置で、乾燥条件の入力はタッチパネル式で操作も簡単。昨年11月末から評価を進めている。
今後、データ収集を続け、乾燥時間の効率化のほか、スルメ、さきイカ、松前漬など用途に応じた色、食感、うまみ成分など仕上がりを制御、品質の安定した製品を生産できる装置の実用化を図る。
小西主任は「実用化によってイカの付加価値向上につなげたい。また、スモークサーモンなど他の製品にも応用できれば」と話している。
問い合わせ先
道立工業技術センター 函館市桔梗町379
電話0138-34-2600、FAX0138-34-2602
(2005年03月14日付)

