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北のグルメ情報・産地直送ガイド:イカ製品

函館の三矢水産が活イカの全国発送を開始


活イカパックは、蓄冷材を詰めた発泡で発送する

 本場函館の活スルメイカを1尾から全国に航空便で発送―(有)三矢水産(函館市、菊地洸成社長)はこのほど、活魚・活イカパック専用機を導入し、翌日到着分まで活のまま届ける輸送方法を確立した。これまでの輸送試験では、最長47時間、95%超の生存率を誇り、万全の出荷態勢で販売に臨む。

 同社は、活ガニを中心に水産物全般を業務筋や一般消費者に販売。昨年から、新たな主力商品として、函館名物の活イカを全国に小口発送するため、パック輸送の試験に着手した。

 スルメイカは環境の変化に敏感で、活輸送は極めて難しいとされる。当初、菊地庸介常務は「ビニル袋に酸素と海水を入れ、一般家庭用のシーラーで封をしてみたが、生存率はよくなかった」と振り返る。


活イカと適量の海水をビニル袋に入れ、専用機にセットするだけで簡単に活イカパックが完成

 試行錯誤を繰り返していたときに、菊地社長が水産新聞で紹介された(有)福田エンジニアリング(大阪府、福田初夫社長)の活魚・活イカパック専用機に注目。実際に試用して、高い鮮度保持能力を確信、導入を決断した。

 パック専用機の特長は脱気後に、酸素を注入し、密封することで高濃度の酸素環境を作り出す点。また、「酸素注入と並行して自動で密封するなど、機械自体の動作も約30秒間と速い」(菊地常務)。専用機にセットするだけで、簡単に袋詰めができ、機械自体もコンパクトだ。

 同社では、これまで活ガニを蓄養してきたノウハウを生かし、沖の海水を独自にろ過処理。活イカにとって、最適な環境を作り出している。でき上がった活イカパックは、蓄冷材を詰めた発泡に入れて航空便で発送。輸送中、ほとんど墨を吐くこともなく、体色は透明なまま届けられる。

 これまで、関東、関西方面を中心に30回以上行なった輸送試験では、最長47時間、95%超の極めて高い生存率を達成。菊地常務は「強い衝撃がかかるなどアクシデントがない限り、翌日到着分まで確実に活のまま届く」と話す。万が一の場合でも、高鮮度は保たれる。

 菊地社長は「活イカは、活魚車で輸送するのが一般的だったので、宅配便での輸送は画期的」とパック専用機を高く評価している。輸送コストの削減に加えて、活魚水槽のない料理店やホテルでも活イカを扱えるなど、メリットは大きい。また、同じパック専用機を使ったマコガレイやヒラメの活魚パックも出荷可能だ。


写真付の詳しい調理法が印刷された専用ステッカー。菊地社長自らネーミングした「活いかしてる」のキャッチフレーズが目を引く

 同社では、実用化にメドがついたことで、専用ステッカーを作成して、販売を開始。すでに定期的な納入先が決まるなど、問い合わせも数多く寄せられている。

 今後、活イカ専用の蓄養水槽を増設して、販売を本格化させる。菊地社長は「函館名物の活イカを全国ブランドとして発信していきたい」と、抱負を語っている。

問い合わせ先

(有)三矢水産 函館市金堀町9番8号
電話0138・32・8000、FAX0138・32・8111
URL http://www.mituyasuisan.com/
(有)福田エンジニアリング 大阪府堺市鳳中町9―1―3
電話072・265・5863、FAX072・266・2027

※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。

(2005年10月10日付)

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