森機械製作所の「連続式稚貝ホロイ機」

ふるい落とし作業の助っ人「連続式稚貝ホロイ機」
採苗した稚貝をネトロンネットから振るい落とす作業は、ネットが縮れたり、振るい残しがあったり、手間のかかる仕事。そんな漁業者の悩みを解決する機械「連続式稚貝ホロイ機」を(株)森機械製作所(佐呂間町、01587・2・3522)が開発した。ネットは機械内で広がり、2種類の振動で折り目に絡まっていた稚貝をくまなく振り落とす。取り入れた漁業者は、作業の効率化を実現している。
機械内でネットが広がるシステムを可能にしたのが、平行した2本1組のフック。ネットの幅に合わせた間隔がとられていて、掛けたネットは折れ曲がったり、ねじれたりしない。そのため、折り目などに稚貝が絡まることがない。
フックに掛けた後は、自動で振るい落としが始まる。振動は、フックの揺動とネット中間部にあたるロープの振動の2種類。最小限の振動で、くまなく稚貝を確保する工夫が施されている。
そして、落ちた貝は水を張った下部水槽に落下。水流とともに排出される。
この機械は、作業の効率化を求める漁業者の声から生まれた。従来、同社が製造していたホロイ機は、ネットの掛け外しのために、機械の停止・作動がその都度必要だった。「時間的ロスが多い」という漁業者の要望を聞き入れ、今回の「連続式稚貝ホロイ機」が完成した。
新型ホロイ機は、2本1組のフックを14組搭載。1組ごとのフックが一定間隔で移動し、速度は漁業者個人の作業スピードに合わせて調整できる。そのため、機械を止めることなく、ネットの掛け外しが可能となった。
北海道日本海側のホタテ漁家は、この機械を取り入れることで2~3時間の作業時間の短縮に成功した。同社は「人員コストや作業時間などを減らし、経営の効率化を図りたい漁家に役立つ機械。従来の人員で作業能力を上げる手助けになる」と話している。
機械のサイズは、長さ2・8㍍、幅1・2㍍、高さ2・2㍍。
(2008年09月01日付)




