シケに強い本間式打ち込みアンカー

本間式アンカー。海底の地中7メートルに打ち込み、フック形の3枚羽根を開いて強力に固定する
海底の地中でフック形に開いた3枚の羽根が、強い波をものともしない固定力を生み出す「本間式打ち込みアンカー」。各地でシケ対策に威力を発揮しているこの切り札を、昨秋の台風で被害を受けた小樽市漁協のホタテ部会が導入。このほどすべての養殖施設に合計約200本を打ち込んだ。
小樽市祝津沖にあるホタテ養殖施設は、昨年9月に道内を横断した台風13号の影響で3分の2が破損する被害を受けた。中には施設を固定する12トンのコンクリートブロックごと、石狩湾中央部まで流されてしまったものもある。
祝津沖の養殖施設は広さ7・5平方キロ、水深35~40メートルの海域に193基。1基当たり長さ200メートルのロープに70~80センチ間隔で250連のかごを垂下してあった。かごは1連20段の丸かごが主流だが、一部に15~18段のザブトンかごも使われていた。
これらを強い風と波に破壊され、稚貝や半成貝の生産に大きなダメージを受けた同漁協ホタテ部会(池田昇一部会長)は対策を検討、ブロックを従来の2倍の重さにするとともに、固定力に定評のある「本間式打ち込みアンカー」を部会ぐるみで導入することを決めた。
アンカーは、小樽に隣接する余市町の(有)本間潜水(本間功市郎社長)が考案・製作・施工している。鉄製で長さ96センチ、重さ37キロ。フック形に開く長さ57・5センチの3枚羽根が海底地中でがっちり食い込み、30トンブロックに匹敵する固定力を誇る。
6月中旬、前月のブロック沈設に続き「本間式打ち込みアンカー」が設置され、ホタテ部会員も総出で作業に協力した。池田部会長は「台風に負けない強い施設にしたい」と話していた。
問い合わせ先
(有)本間潜水 余市町大川町1丁目45
電話0135・22・4641
(2007年07月02日付)




