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定置漁船用フルパワー2段式減速機

 新潟原動機(株)はこのほど満船時、空船時ともにエンジンのパワーをフルに発揮できる定置網漁船用2段減速機を新開発した。船速アップはもちろん、満船時の過負荷を解消することでエンジンの長寿命化を図る画期的な構造。同社が扱うエンジン「6MG17HX」に搭載することで、理想的な船速が実現できる。

 2段減速機は自動車でいえばミッション。漁業者から「漁場を往復する際、空船時、満船時ともスピードが欲しい」という要望から開発された。漁場に向かう空船時は抵抗が小さく自動車でいえばトップギア、逆に満船時は抵抗が大きくローギアが最適となる。2段減速機は状況に応じてプロペラ回転数を使い分け、常にパワーをフルに発揮できる仕組みとなっている。

 定置網漁船は満船時のみの状態に合わせて定格プロペラ回転数を設定するケースが多いが、これだと空船時に抵抗が小さくエンジン負荷が減少するため馬力が空回り状態になってしまう。負荷に合わせてプロペラ回転数をアップさせることで、より速いスピードで航行することができる。

 定置網漁の場合、漁場までの距離によって網起こしの回数が変わる。遠い場所だと速い船なら2度網を起こせるが、馬力が空回りしスピードの出ない船だと一度しか網起こしできない場合も多い。同社北海道支店道東出張所の畠山茂所長は「行き(空船時)も帰り(満船時)もスピードが欲しいという漁業者が多く、そんな要望にこたえられる減速機です」と自信を見せる。

 船速は、プロペラの回転数を満船時に合わせた船なら従来より1.5~2ノット、逆に空船時に合わせていれば0.5~1ノットアップする。船速アップにより水揚げ待ち時間の短縮ができ、漁獲高増につながる。

 さらに空・満船時それぞれに合わせたプロペラ回転数となることでエンジンの過負荷を解消し、長寿命化も実現。畠山所長は「今後新造船やエンジンの入れ替え時にこの2段減速機を提案していきたい。状況に応じてフルパワーが出ますよ」と太鼓判を押す。

問い合わせ先

新潟原動機(株) 北海道支店 札幌市中央区北4条西6-1
電話011-231-3116
道東出張所 釧路市入江町3-19
電話0154-23-5231

 

※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。

(2005年02月28日付)

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