フジワラの鋳鉄おもり

漁業・釣り用重り製造のフジワラ(本社・渡島管内上磯町、藤原鉄弥社長)が道立工業技術センターなどと共同開発した、鋳鉄製の船釣り用オモリが「ほっかいどうグッドデザインコンペティション2004」で最高賞の大賞(道知事表彰)に輝いた。
環境への悪影響が指摘される鉛に代わる素材で、上部に羽根をつけるなど形状を工夫し、沈降時間を速めるなど鉛をしのぐ機能性を実現した点が評価された。
同コンペは、道経済産業局、道、道デザイン協議会などで構成する実行委員会の主催。一般、学生の2部門で、デザイン性に優れた道内生産の工業製品、商品パッケージなどを選定する。今回は93件の応募があった。
オモリに使われる一般的な素材の鉛は有害成分が環境に影響を与える恐れが指摘され、同社は中小企業総合事業団の委託を受け、平成14年度から鉛に代わる別の素材を使ったオモリの開発を進めてきた。
コスト面から鋳鉄を選択。ただ鉄の比重は1立方センチ当たり7.2グラムと鉛の同11グラムに比べて軽く、従来の形状では大幅に沈降時間がダウンするのが課題。
同社は、3次元コンピューター利用設計システム(CAD)による設計、流体解析と海上実験を繰り返し、速く沈ませるための重心位置や投影面積などをつきとめた。
開発したオモリは、形状を釣り鐘型にし、下部に重心を置き、水の抵抗を軽減するために上部に4枚の薄い羽根を付けた。抵抗が少ない直下姿勢で沈降し、海上試験ではイカ釣り用の300号のオモリで100メートル沈むのに27.0秒を記録。鉛の38.4秒を、10秒以上も短縮した。
同製品は、道内中小企業の優れた技術や新製品を表彰する「北海道新技術・新製品開発賞」(道主催)でも最高賞に次ぐ奨励賞にも内定した。
藤原鉄弥社長の話 鉛よりも沈降速度を速めれば、漁獲効率も上がる。漁獲量のアップにつながり、漁業者に喜んでもらえれば。そういう観点で開発したデザイン、性能が評価され、お墨付きをいただけた。
株式会社フジワラ 上磯町追分3丁目2-7
電話0138-48-7788、FAX0138-48-6677
(2005年01月31日付)




