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漁具漁法

乗船ルポ・羽幌の辰蘭丸 刺網でマガレイとアカガレイ


刺網にかかった良型のアカガレイ(18日、天売島沖)

 道北日本海で春のカレイ刺網がピーク間近だ。羽幌港を拠点に操業する中村俊幸・北るもい漁協総合部会長の辰蘭丸(9・5トン)のアカガレイ、マガレイ漁に18日、同行した。

 前日深夜11時、羽幌港を出た辰蘭丸は、まずアカガレイの漁場に向かう。羽幌から約25マイル、天売島南西7マイル地点。網は16日、24反を刺した。「通常のアミ数の半分。オットセイに食い破られるから。今夜、被害がなければ増やしていく」予定だ。

 午前1時到着。水深150~180メートルから網地6号、目合い5寸2分、イセ5割の網を巻きあげると、良型のアカガレイが姿を見せた。ホッケ、マダラ、サクラマスも交じる。同2時15分、揚網終了。アカガレイは15箱(75キロ)ほど。序盤としてはまずまずの漁獲だ。

 海獣による破網被害のないことを確認し、網を刺していくと決める。運搬かごにさやめてきたアカガレイ網に絡み防止の海水をホースでかけ投網。30分ほどで終え移動する。

 同3時50分、羽幌から10マイル、焼尻島南東のマガレイ漁場に。水深50~60メートルに前日朝刺した網は2・5号、目合い3寸8分、イセ6割。アカガレイを予定していたため、数は普段より14反少ない34反。
 両端に強化網を使っている。「昨年、試験的に使った網。全部使うと魚が掛からない。端だけ付けることで破網被害を小さくすることができると考えた。魚のかかりは悪い」という。

 揚網開始直後は小型のスナガレイ中心、2反目からマガレイ中心になった。網に鈴なり状態。やや小さめだが大・中も交じる。刺してから24時間以内の網にかかったマガレイは、ほとんどが生きている。

 スナガレイも多く、クロガシラ、イシガレイ、カスベ、カジカが交じる。マガレイは50箱(250キロ)以上ありそうだ。この時期では好漁といえる。同5時10分、揚網を終え、魚と網を入れた運搬かごの上に海水でぬらした麻布をかぶせる。

 次の投網を済ませ帰路に。途中、海面に海獣が顔を一瞬出した。「大きさから見て、トドに間違いない」という。

 同6時25分、帰港。岸壁で家族やパート従業員が待っている。網外し、選別、下氷発泡詰め、網さやめなどオカの作業に10人で当たり、正午までかかる。

 辰蘭丸は前日、マガレイ58箱(290キロ)を水揚げした。北るもい16日の市況は、計30隻がマガレイ1700箱(8・5トン)、大がキロ600~500円台、中550~520円、中小400~360円、小200~170円。アカガレイは300箱(1・5トン)で700~150円。

 東谷満也販売係長は「15日から上向いている。ナギ続きで他地区も揚がっているため安くなってきた。問題はトド。まだ網を控えている漁業者がいる」と話し、連休明けの盛漁に期待を寄せる。

※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。

(2007年04月23日付)

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