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漁具漁法

遠別のタコ箱 岩場と泥場で枝縄を付け替え

 遠別漁協はタコ漁が盛んで、31人の組合員のうち14人が箱漁を営んでいる。漁場となる岩場と泥場に応じて、箱に取り付ける枝縄(テンボとも呼ぶ)の位置を替えるのが特長。水揚げしたミズダコは自営加工場で煮ダコにするほか、蓄養施設を利用して活出荷も行っている。第3幸栄丸(7・3トン)の白幡広喜さんに漁具・漁法を聞いた。

 図1は、白幡さんの仕掛け。漁場の水深は約18~60メートルで、岸とほぼ平行に箱を沈めていく。1放しの箱数は60個、1人当り33放しの制限を設けて操業している。

 瀬縄と幹綱にはハイゼックス10ミリ、アンカー綱にはハイゼックス12ミリ。約12メートル間隔で取り付ける枝縄には、シケに振られても捻れにくいクロスロープ9ミリを用いる。

 図2は木箱の構造。入り口はほぼ正円で、直径約13センチ。材質は丈夫なラワン材で、防腐剤は使用しない。耐用年数は2~3年で、古くなるとタコが入っても、箱が壊れてロープが外れてしまうおそれがあるため、取り替える。木箱のほか、プラスチック製も普及しており、主に水深30メートル以上の深場で使用される。

 枝縄を取り付ける穴は、タコの入口側と反対側の2カ所。白幡さんは「岩場では入口と同じ面、泥場では水揚げの途中で箱に入った泥を落とすため、反対側に枝縄を付けている」と説明する。

 水揚げの際にはボンデンを船で引っ張り、幹綱を浮上させて、ローラーにかける。箱に入ったタコを取り出すには、入口と反対の面に開けた小さな穴から棒で突付く。頭の部分に塩をひとつまみかけるのも有効。次回の水揚げに備えて、箱に残った泥をしっかりと出すことも大切だ。

 水揚げしたタコは無線連絡を通じて、自営加工場の煮ダコ原料と活出荷用に振り分ける。活ダコは、海水を循環させた船倉のいけすに1尾ずつ網袋に入れて生かし、エアレーションで酸素を供給。帰港後に漁協の蓄養施設に移して集荷を待つ。夏場は、氷を準備して鮮度保持にも細心の注意を払う。

 漁期は9月中旬から1カ月間の休漁期間を除く周年だが、漁が本格化するのはホタテ稚貝の分散作業を終えて11月に入ってから。解禁後の主漁場は天塩寄りの沖合いで、12月にかけて最盛期を迎える。

 白幡さんは「ここ数年、資源は減少傾向だが、多い日では水揚げが1トンを超える。需要が増す年末にかけては価格も上昇するので、大きなシケで出られない日を除き、できる限り出漁したい」と意気込んでいる。

 同漁協によると、9月末までのタコの水揚高は56トン(前年同期比32・5%減)、3100万円(同25・5%減)。

※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。

(2006年10月16日付)

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