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漁具漁法

頓別のカレイ・カスベ刺網

 頓別漁協の刺網漁は春にカレイ刺網、秋にカレイとカスベ刺網を行う。宗谷管内沖は同じオホーツク海でも網走管内に比べ潮回りが速く、それに対応した網が必要となる。同漁協で唯一の刺網漁着業者の青山龍市さんも20年の刺網キャリアで得た経験と知識で、頓別沖にふさわしい網を使用。カレイとカスベそれぞれの網の特長などを聞いた。

 頓別漁協の刺網漁は春漁(毛ガニ自主休漁の20日間。今年は未定)と秋漁(9~12月)に分かれる。春漁は期間も短いため実質は数日のみの様子見的な操業で、メーンは秋漁となる。カレイ網を刺しながら、カスベが見えたら切り替えるという柔軟な方法を取っている。

 カレイ刺網(図)は場所によって1のし20~50反とまちまち。岩場に刺す場合は網が痛みやすいのでどうしても網の数を少なくしなくてはならない。1反は浮子棚43~45間、足棚40間、立ちの掛け目は30~35目。浮子は10枚前後を使用。

 足棚のロープには1反当たり12~13キロの鉛が入っていることから重りは必要ない。ロープは8本を編み込んだクロスタイプ。2本編みタイプに比べ値段は3割高だが、シケで振られても結びが解けず巻きつかない。

 棚掛けはハイゼックスを使用。「スパンナイロンだとハイゼックスより値段が高く、比較的切れやすい印象がある。切れると他の網に絡まり、最悪の場合網自体を切ってしまう恐れがある。実際、スパンナイロンも持っているが、毛ガニかごに使っているよ」。

 網は東洋レーヨンのテグス。「網は昔から綿糸、ナイロン製のクレモナ、アミランと移り変わり、現在はテグスが主流」。目合いは3寸5分~3寸7分。以前3寸8分を使ったが、カレイの掛かり具合が薄かったことから、それ以来7分以下に決めている。網地は2~2・5号。「細い2号の方が掛りやすいが、網の修理も1人で賄うため、全体の3分の1は丈夫な2・5号を使っている」。

 春はマガレイ、クロガレイ、スナガレイなどさまざまだが、秋はマガレイが9割。「オカ側でもスナガレイが獲れるが、値段の良いマガレイ狙いで沖側中心となる」。

 一方、カスベ刺網は浮子棚43~45間、足棚40間で浮子は28~30枚と多い。目合いは1尺1寸~1尺2寸で、網地は10号。目あいの大きさを考慮し、立ちの掛け目は10目と少なくしている。カレイ網にカスベが掛ることで来遊を知ることができる。「網に掛ったカレイを食べようとして網に掛るようだ。カスベが見えた段階ですぐ切り替える」。

 カスベ優先のようだが、「カスベはあっという間にいなくなり期間が限られる。またカレイだとオカで網から外すので人手がいるが、カスベは船上で外せるので人件費も節約できる」と話している。

 青山さんは刺網漁以外にもナマコ漁や遊漁船なども手がけることから春漁は数日できれば良いほう。メーンの秋漁も昨年は9~10月がまったく獲れず、11月になって若干獲れ出した。「今年はもう少し水揚げが伸びてくれれば」と願っている。

※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。

(2006年05月15日付)

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