トックエンジニアリング、アルミの対応検知機

磁場・磁石応用機器メーカー、トック・エンジニアリング(株)東京都、隅井努社長)が開発したレトルトパウチなどアルミ容器対応の業界初の金属異物検知機「お見通し」が、食の安全・安心の機運に乗って着実に販売実績を伸ばしている。同社は、消費者が手にする直前のアルミ包装商品の全工程・全数検査を提案。北海道や東北の水産加工メーカーにも「お見通し」の導入を奨めている。
アルミ包装は紫外線、熱線、バクテリアなどを封じ、内容物を安全で衛生的な状態に保つ。成分の酸化や変質を防ぎ、水分やにおいも通さない。商品アピールの装飾性も持ち合わせ、いまや食品包装の主力になりつつある。
しかし、それに伴い極めて重い課題を抱えることになった。食品加工メーカーなどでは、生産現場で発生する金属異物の混入防止のため、これまでも金属探知機を使っていた。しかし、従来機ではアルミ包材そのものを異物と判定し、利用できなかった。このためアルミ包材食品の一部生産工程では、無検査のまま出荷されているのが実情だ。
このため、同一ラインで非金属包装製品とアルミ包装食品が混在して流れても対応できる検査装置の開発が急務になった。メーカーの強い要望もあり、登場したのがトック社の「お見通し」シリーズ。磁場を応用、金属固有の比透磁率の違いを高精度で感知する方式。アルミニウムによる反応を制御し、鉄やステンレスを検出する画期的なシステムだ。
「お見通し」は▽アルミ・一般包装の区別なく同一操作で検知▽塩分濃度の高い食品や高温充填(じゅうてん)直後の製品などの鉄、ステンレスの検知も可能▽工場内の振動や周囲で発生する磁気の影響を受けにくい▽アルミ包材連包やあめ玉、チョコレートなどバラ物にも対応可能ーなど多くの利点がある。
トック社の高度な異物除去技術を求めて、雪印乳業や味の素、クノール食品、ロッテなど食品関係のほか、工業素材への応用が利くことから大日本印刷、日商岩井プラント機器、富士写真フィルムなど多くのトップ企業がシステムを導入、生産現場で活躍している。
トック・エンジニアリング 東京都西多磨郡瑞穂町箱根ケ崎東松原26-28
電話042-556-1989、FAX042-568-0560
(2004年08月30日付)

