永和国土環境(株)、カキ殻活用の排水再利用装置

茨戸パークゴルフ場のトイレに設置されたカキ殻を活用した浄化槽「アクアメイク」。時間とともに減少するカキ殻を補充する
永和国土環境(株)(広島県福山市、岡本良一社長)のカキ殻を活用した排水再利用装置「アクアメイク」は排水の浄化や節水などで水産業界でも恩恵が期待できそう。このほど、2年前に同装置を導入した札幌市の茨戸パークゴルフ場を訪ねた。
同ゴルフ場入り口にある公共トイレ前の地中に設置された浄化槽、七つのマンホールが並び、トイレ側から順に糞尿汚水が浄化されていく様子が分かる。
仕組みはトイレの排水を合併浄化槽でバッキさせ中間処理した汚水をカキ殻浄化槽に流し込む。
表面を覆うパール質を除去したカキ殻は多孔質で好気性微生物の格好の住みかとなる。この微生物群が汚水中の有機物を摂食、さらに大腸菌群はカキ殻表面に吸着されるなど汚水を浄化する。
この時点でBOD(生物化学的酸素要求量)は5mg/lを達成。最後に活性炭の貯留槽で無色透明の水にまでに浄化する。浄化水はトイレの水洗に再利用される。カキ殻は時間とともに微減するので年数回補充する。
茨戸PGを管理するPGサポート協会の茂田明儀理事長は「年間4万人が利用するが、浄化槽を導入する前は頻繁にバキュームカーを呼び、その経費だけで年200万円もかかり、悪臭への苦情も多かった。浄化槽の導入でそのようなことはなくなり大変助かっている」と話す。
永和国土環境は20年ほど前からアクアメイクの販売を開始、当初は西日本を中心に普及に力を注いだが、平成12年に旧建設省から新技術として一般工事に活用できると認定されたのをきっかけに全国展開に踏み切った。
北海道営業所を設けたのもこの年で、道内ではこれまでダム管理棟トイレ、自衛隊駐屯地内トイレなど8カ所の施設に同装置を納入した。
同営業所の押見康之所長は「水産業界は未知の分野だが、排水処理に困っているなら力になれる」と話している。
永和国土環境(株)北海道営業所 札幌市中央区南18条西13丁目2―48
電話011・631・4488、FAX011・563・0485
(2005年08月08日付)




